Japanische Klassiker mit Furigana
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びぜんてんいちぼう
備前天一坊
江見 水蔭
Lesen Sie 備前天一坊 (びぜんてんいちぼう) von 江見 水蔭 (えみすいいん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.511 Zeichen · 25 Bildschirme
一番これが性質が悪いので、それを最初から懐中欠乏。それで長逗留との御触れ出しは、半田屋九兵衛、失礼ながら気に入りました」
「それでは機嫌よく泊めてくれるか」
「ところがその何分にもはなはだ以て、その、恐縮の次第で御座りまするが、どうかハヤ御勘弁を……いえこれは御客人が物の道理の好くお了解の方と存じまして、ひたすら御憐憫を願う次第で御座りまするが、実は手前方、こうして大きく店張りは致し居りますれど、内実は火の車。借金取が毎日詰掛けますので……」
「いや、よろしいよろしい。話は皆まで聴かずとも相分った。つまり我等を泊めては迷惑致すというのであろうな。それはもっともの次第であるので、早速他に転宿致そう。ではあるが、半田屋の主人、後日に至って、アアあの時にお断り申さなんだら好かッたと後悔する事が出来ると思うが。それでも好いか」
「いや、もう、決して後悔などは致しませぬ」
「好し。しからば気の毒ながら我等は他に転宿……当家は遠からず欠所と相成り、一家城外へ追放……そのくらいで済めば、まァ好い方であろう。少し間違うとその方は打首。二本松へ晒されるかな」
「へえ――、それはどういう訳で」