Japanische Klassiker mit Furigana
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ぼくはこれからだ
僕はこれからだ
小川 未明
Lesen Sie 僕はこれからだ (ぼくはこれからだ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.555 Zeichen · 17 Bildschirme
「おうい、やめろ、あぶないぞう!」と、下からわめく声がきこえました。この声は彼の耳に入ったけれど、
「なに、くそ……。」と、彼は、返事をするかわりに、歯ぎしりをしていた。
突然、人間の頭が、にょっきりと屋根の端から伸び上がると、さすがにからすは、これに敵わぬと思ったか、いちはやく、どこかへ逃げていきました。
スレートの面は、太陽の熱で油を流すごとく焼けていて、足の裏へ、針を刺すように痛さを感じさせた。
「もう、降りろう!」と、見ていたものの中から注意するものがあった。
達吉は、ただ登らなければならぬ気がしていた。顔を上げると、まだ巣のところまで三、四メートルありました。同時に下を見ると、すぐ近く大きな木が目に入り、四方へ張った枝の柔らかな緑色は毛氈を拡げたように、細かな葉が、微風にゆれていました。そして、こんな際に、どうしてか、いつか病院の窓から見た、あおぎりの幻覚が浮かんだ。
「己は、どうすればいいのか?」さっと感激の失せた刹那、自分のすることがわからなくなり、心がぐらつくと足の感覚までなくなって、体がずるずると下へ滑りはじめた。堅いスレートにはどこにもつめの立てようがない!