Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうせいかつしゃ

党生活者

小林 多喜二

Lesen Sie 党生活者 (とうせいかつしゃ) von 小林 多喜二 (こばやしたきじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.537 Zeichen · 130 Bildschirme

Aozora Bunko

私はしばらくして返事をうながした。が黙っている。彼女はその日とう/\何も云わないで、帰ってしまった。

その次に会うと、笠原は私の前に今迄になくチョコナンと坐っているように見えた。それは如何にもチョコナンとしていた。肩をつぼめて、両手を膝の上に置き、身体を固くしていた。彼女の下宿に泊った次の朝、下宿から一歩出たとき、「あ――あ、よかった畜生め!」と男のような明るさで叫んだ女らしさが何処にも見えなかった。私はそれを不思議に眺めた。

私達は色々と用事の話をした。その話が途切れると、女はモジ/\した。二人ともこの前の話を避け、それを後へ後へと残して行った。用事が済んでから、私はとう/\云った。――彼女は自分の決心をきめて来ていたのだった。

私と笠原はその後直ぐ一緒に新しい下宿に移った。そこは倉田工業から少し離れていたが、須山や伊藤は電車でも歩ける「身分」なので、こっちへ出掛けて来てもらった。それで交通費を節約し、道中の危険を少なくすることが出来た。

四

須山はそっちの方に用事があると、時々私の母親のところへ寄った。そして私の元気なことを云い、又母親のことを私に伝えてくれた。