Japanische Klassiker mit Furigana
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にとせろうじん
再度生老人
佐左木 俊郎
Lesen Sie 再度生老人 (にとせろうじん) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.770 Zeichen · 14 Bildschirme
と貼り紙おばは饒舌り立てた。
なんでも、和尚が貼り紙おばのことを悪く言うと、再度生老人が、お前さんはそんなことぐらい許してやれ。お前さんは始終他の女といいことをしてるじゃないか、と言ったのが始まりで、とうとう喧嘩をして、寺を追い出されたと言うのであった。
私は、再度生老人からもらった天神様の画像に、毎朝お燈明をあげて、お辞儀をしてから学校へ出掛けた。そして、あの爺さんはどうしたろうと、再度生老人のことを思い出さないことはなかった。
或る日のこと、だしぬけに再度生老人がやって来た。
その時、私と母とは、火を焚いてあたっていたが、私は、再度生老人は寺を追い出されて、どこへ行っても泊まるところがなくて、私の家に泊まりに来たのだなと思った。で私は、母に、可哀想な老人を、どうぞ泊めてやってくれと頼んだ。
だが再度生老人は、私の家に這入って来るとすぐに、「あの、この間お前さんに描いてやった菅公の絵を、ちょっと貸してくれ。そら、天神様の絵じゃ。」と言った。
私は呆気に取られた。きっと取り返されるのかも知れないと思った。それでも、仕方がないので、壁から剥がして来て彼に渡した。