Japanische Klassiker mit Furigana
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ふゆのちょう
冬のちょう
小川 未明
Lesen Sie 冬のちょう (ふゆのちょう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.971 Zeichen · 6 Bildschirme
」
これをきくと、女ちょうは、本能的に、くもをおそれ、人間をおそれたことが、まちがいでなかったのを悟りました。そして、さらに、なんとなく無気味に感じたので、がまがえるからも遠くはなれて飛び去ったのです。
彼女は、庭のすみにあって、日当たりのいいからたちの木を撰びました。そこには、鋭い無数の刺があって、外からの敵を守ってくれるであろうし、そのやわらかな若葉は卵が孵化して幼虫となったときの食物となるであろうと考えたからでした。
彼女は、子供に対する最後の義務を終えたのでありました。そして、子供らの将来の幸福をねがうように、からたちの木のいただきを三、四へんもひらひらと舞うと、あだかもあらしに吹かれる落ち葉のように、女ちょうの姿は、青空のかなたへと消えていったのであります。
秋草の乱れた、野原にまで、女ちょうは一気に飛んでくると気がゆるんで、一本の野菊の花にとまって休みました。
このうす紫色の、花の放つ高い香気は、なんとなく彼女の心を悲しませずにいませんでした。
「冬を前にして、なんと私たちは、悪い時代に生まれてこなければならなかったのだろう。」
彼女が、こういっているのを、だまってきいていた野菊は、