Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぼんじんでん

凡人伝

佐々木 邦

Lesen Sie 凡人伝 (ぼんじんでん) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.944 Zeichen · 202 Bildschirme

Aozora Bunko

「えゝ」

「それは不都合千万だ」

「ハッハヽヽヽ」

「叱られるでしょう?」

「何あに、時計が左側の壁にかけてあるものですから、それを見る風をして誤魔化します」

「狡いんですね」

「これを『左向け』と言っています」

「成程」

「皆左向けばかりするものですから、いつかジョンソン博士がチャペルで冷かしましたよ。『皆さんの首、少し左へ曲る癖出来ました。その道理、何でありますか?』って」

「ハッハヽヽ」

「皆やっているんですよ」

「しかし皆信者でしょう?」

「信者には限りません。生徒ですから」

「中学部も神学部も出るんですね?」

「えゝ。神学生が一番左向けをします」

「これは驚いた」

「アメリカあたりじゃ皆然うですって」

「然う言えば、君も少し左へ曲っていますよ」

「ハッハヽヽヽ。僕は大丈夫です」

と安部君は否定した。

「級で信者は君と僕と吉田君丈けですね」

「もう一人立花君があれでも信者です」

「熱心ですか?」

「蝙蝠ですよ」

「え?」

「蝙蝠信者ですよ。エソップにあるでしょう? 蝙蝠は鳥の仲間へ入ると、おれは鳥だと言って、獣の仲間へ入ると、おれは獣だと言います。立花君もその通りです。信者の仲間へ入ると、信者らしくして、未信者の仲間へ入ると、未信者らしくします」