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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぼんじんでん

凡人伝

佐々木 邦

Lesen Sie 凡人伝 (ぼんじんでん) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.944 Zeichen · 202 Bildschirme

Aozora Bunko

と怖い顔をした。

「…………」

「こゝの人は皆日本に一生涯を捧げる積りで来ているんだから、不真実な仕打をされると、気の毒なくらい失望する。ニコルさんに赤んべいを教えたのは誰だね?」

「僕です」

と赤羽君は立ち上った。

「そんな悪戯をしちゃ困るじゃないか?」

「あれは会話の時間に……」

「いや、後からで宜しい。教員室へ来て、一応ニコルさんに断りを言い給え」

「はあ」

「ニコルさんはこの間の日曜に或教会へ行って説教中、あれをジェスチュアーに応用して笑われたそうだ。生徒の言うことは信じられないって、悄げている」

「…………」

「気をつけてくれなければ困る」

と猪股先生は事情を知らないものだから、皆で瞞したように思っていた。

もう一つは佐伯君が受けた飛沫だった。或日、谷君が教室で赤羽君と出会い頭に、

「日本アカベーン」

と言って、その通りの真似をしたら、赤羽君が突如打ってかゝった。谷君は身をかわして逃げ出した。赤羽君が追っかけたら、佐伯君が遮った。

「邪魔するな」

「まあ、宜いよ」

「余計な世話を焼くと斯うだ」

と赤羽君はそこに置いてあった佐伯君のマンドリンを蹴飛ばした。佐伯君は学校の帰りに稽古に寄るので、いつも持って来る。