Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅっけものがたり
出家物語
Lesen Sie 出家物語 (しゅっけものがたり) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.838 Zeichen · 28 Bildschirme
「私にオデン屋をやらないかなんて言った人があったけど、その人、ほかに野心があるらしいから、ことわったことがあったわ」
「二号になれというのだな」
「二号じゃないわ。奥さんよ」
「じゃア、野心でもないじゃないか」
「だって奥さんになれと言わずに、オデン屋をやるといゝって言うから、へんよ」
「いゝじゃないか」
「でも、私、その人、好きじゃないのよ」
「じゃ、勝手にするさ」
「そうよ。だから、おかしくないでしょう」
あれこれとトンチンカンなことを言って、飲みもせぬお茶をいれたり、散々ひまをつぶして、帰って行った。
いくらネバリやがっても一文も、でねえやと、幸吉は腹に赤い舌をだしている。
キヨ子の去ったあとに、手紙をよんでみると、一通は親戚の女からの当りまえの便りであるが、一通は男の手紙で、次のようなことが書いてあった。
急に僕と結婚したいようなことを言いだして、人をバカにするものじゃない。部長と課長の左セン騒ぎが起るまで気づかなかったが、あなたは部長、課長両方と関係があったそうじゃないか。土日は部長と、洋裁へ行くという日は課長と、火木は僕と、三人も相手に、よく化けてきたものだ。