Japanische Klassiker mit Furigana
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はつがえる
初蛙
薄田 泣菫
Lesen Sie 初蛙 (はつがえる) von 薄田 泣菫 (すすきだきゅうきん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.470 Zeichen · 7 Bildschirme
とりわけ上手なのは幅飛で、この道にかけたらどんな蛙にも負けないだけの技倆を持っていました。スマイリイはこの蛙のお蔭で少からぬ金儲けをしたので、いつもカナリヤ籠に入れて、持ち歩いていました。
ある時、この都に見当らない男が、通りすがりにこの籠を見て、何を飼っているのだと訊くと、スマイリイは、
「鸚鵡とも、カナリヤとも思われようが、実は蛙が一匹さ。」と答えました。
蛙を飼って何にするのだと不思議がると、スマイリイは「幅飛の名人さ、これに追付くような奴はこの辺には一匹だって見当らない。嘘だと思うなら賭をしよう。」と言います。旅の男が、「蛙さえあれば賭けてみたいのだが、あいにく蛙の持ち合せがないので。」と言うと、スマイリイは蛙なら自分が捕って来るとあって、カナリヤ籠をその男に預けて、沼地へ下りて行きました。
暫くすると、スマイリイは蛙を一匹つかまえて帰って来ました。二人は足場を揃えて二匹の蛙を置きました。そして合図の掛声と同時に、自分達の蛙の尻に一寸さわりました。新参の蛙は勢いよく飛びましたが、スマイリイが自慢の蛙は、フランス人のように鯱子張って、一足も踏出そうとしません。