Japanische Klassiker mit Furigana
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わかれたるつまにおくるてがみ
別れたる妻に送る手紙
近松 秋江
Lesen Sie 別れたる妻に送る手紙 (わかれたるつまにおくるてがみ) von 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.985 Zeichen · 103 Bildschirme
もなく、唯、も少し永く此の心持を続けていたいような気がして浮々と来合せた電車に乗って遊びに行きつけた新聞社に行って見た。
長田は旅行に出ていなかったが、上田や村田と一しきり話をして、自家に戻った。お宮が昨夜あなたの処へ遊びに行くと言った。それには自家を変らねばならぬ。変るには銭が入る。何うして銭を拵えようかと、そんなことを考えながら戻った。
それから二三日して長田の家に遊びに行くと、長田が――よく子供が歯を出してイーということをする、丁度そのイーをしたような心持のする険しい顔を一寸して、
「此間桜木に行ったら、『此の頃屡くいらっしゃいます。泊ったりしていらっしゃいます。』……お宮というのを呼んだと言っていた。……僕は泊ったりすることはないが、……お宮というのは何様な女か、僕は知らないが、……」
その言葉が、私の胸には自分が泊らないのに、何うして泊った? 自分がまだ知らない女を何うして呼んだ? と言っているように響いた。私は苦笑しながら黙っていた。長田は言葉を統けて、
「此間社に来て、昨夜耽溺をして来た、と言っていたと聞いたから、はあ此奴は屹度桜木に行ったなと思ったから、直ぐ行って聞いて見てやった。