Japanische Klassiker mit Furigana
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りしりざんとそのしょくぶつ
利尻山とその植物
牧野 富太郎
Lesen Sie 利尻山とその植物 (りしりざんとそのしょくぶつ) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.115 Zeichen · 22 Bildschirme
のである、それから数町の間は峰伝いとは言いながら、たるみがあるので、この辺から前面を望めば頂上も格別遠くなく仰ぐことが出来るけれども、この日はミズゴケ採集のため迂廻して少なからぬ時間を費したので、頂上まで登って充分の採集をして、鴛泊まで帰着するということは、よほど困難に思われて来たけれども、この辺からして思い思いに採集しつつ進むので、あるいは遅れた者もあるし、あるいはズット先に駈抜けているものもあるし、中々相談をして下山のことを何れにか決定するということが出来ないのである、段々たるみのところを進んで行く内に、風は次第に強くなるし、時刻も段々移って来たので、何とか話を極めねばなるまいと思っている時、子爵は率先してよほど登られたようであったが、この時とうとう引返して来られたし、木下氏も丁度あまり遠からぬ所におられたので、一同相談を始めた、その相談の結果は、子爵だけは老体のことでもあるし、勿論露営の準備等もないのである上に第一食物の用意がないので、終に人足の大部分を率いて下山せらるることになった、山に残るものは、人足が二人それに木下君と自分と都合四人である、ところがこの四人も勿論食事の用意は更にない