Japanische Klassiker mit Furigana
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「しせいさつじんじけん」をひょうす
「刺青殺人事件」を評す
Lesen Sie 「刺青殺人事件」を評す (「しせいさつじんじけん」をひょうす) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.564 Zeichen · 8 Bildschirme
ヴァン・ダインの頭の悪さを、更に借り物にして、いったいこのバケモノは何だろう。
日本人が、こんなヘンテコな言葉で喋っていますかね。日本の刑事に、こんなヘンテコな言葉づかいの、歯のうくようなキザなのがいますかね。
シチュエーションからトリックから、バカラシサ、あの愚劣な出来そこないの衒学性で、みんなヴァン・ダインの借り物で、これで一人前の作家で通用する日本の探偵小説界は、なんとまア、悲しく、貧しい雑草園でしょうか。下の下の下だ。私は、読みながら、読んでる私が、羞しくて、赤面して、羞しさにキャッと叫んで、逃げて走りたくなるのだ。なんという、ひどい、貧しいあさましい小説でしょうか。
どうか、助けて下さい。読者に、こんな羞しい思いをさせないで下さい。私は、赤面するために探偵小説を読んでるのではないのです。
どんなにまずしくとも、自分の言葉で、物語をつくって下さい。どうか、たのみます。
そして先輩の探偵小説作家も、シッカリして下さい。これは先輩の罪です。こんな新人が現れるのも、先輩が、それだけでしかない証拠ではないでしょうか。
私は探偵小説の新人に申上げるが、本格探偵小説を書くなら、ただ、横溝君のものだけを学びなさい。