Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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けんきょう

剣侠

国枝 史郎

Lesen Sie 剣侠 (けんきょう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.961 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

……がわしにかかわる事件は、もっと昔に遡らなければならない。……これは誰もが承知していることだが、後冷泉天皇の御宇にあって、奥州の酋長阿部の頼時が、貞任、宗任の二子と共に、朝廷に背いて不逞を逞ましゅうした、それを征したのが源頼義、そうしてその子の八幡太郎義家――さてこの二人だが奥州征めの往来に、武蔵の国にとどまった。今日の国分寺村の国分寺、さよう、その頃には立派な寺院で、堂塔伽藍聳えていたそうじゃが、その国分寺へとどまった……ところが止まったばかりでなく、前九年の役が終了した際、奥州産の莫大な黄金、それを携えて帰って来、それを国分寺の境内に、ひそかに埋めたということじゃ。それには深い訳がある」

こう話して来て要介は、またしばらく沈思した。

4

要介はポツポツ話し出した。

「源氏は東国を根拠とすべし。根拠とするには金が必要だ。これをもってここへ金を埋めて置く。この金を利用して根を張るべし。――といったような考えから、金を埋めたということだ。……その後この地武蔵において、いろいろさまざまの合戦が起こったが、埋めてあるその金を利用したものが、いつも勝ったということじゃ。