Japanische Klassiker mit Furigana
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そうさくかのたいど
創作家の態度
Lesen Sie 創作家の態度 (そうさくかのたいど) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.224 Zeichen · 128 Bildschirme
すると批評家がAとA′の類似の点を認めて、やはりB主義に入れてしまう。あるいは作家自身が自らB主義と名乗る場合もありましょう。どちらでも同じ事であります。第三に丙と云う男が出てA″を書く。A′とA″と似ているところからやはりB主義に纏められる。こう云う風にして、漸次にAnまで行ったとすると、どんなものでありましょう。甲と乙とは別人であります。乙と丙とも別人であります。別人である以上はいくら真似を仕合ったところで全然同性質のものができる訳がない。いわんや各自が本来の傾向に従って、個性を発揮して懸った日には、どこかに異分子が混入して来る訳になります。しかもこの異分子もまたB主義の名に掩われてしだいしだいに流転して行くうちには、B主義の意味が一歩ごとに摺れて、摺れるたびに定義が変化して、変化の極は空名に帰着するか、それでなければいたずらに紛々たる擾乱を文壇に喚起する道具に過ぎなくなります。芭蕉が死んでから弟子共が正風の本家はおれだ我だと争った話があります。なるほど正風の旗を翻えすのは、天下を挟んで事を成すようなもので当時にあって実利上大切であったかも知れませんがその争奪の渦中から一歩退いて眺めたら全く無意味としか思われません。