Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かご

加護

宮本 百合子

Lesen Sie 加護 (かご) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.147 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

お幾は、年頃の時代から、頭の痛いことさえ知らなかった。肥満し、動作が億劫にこそなれ、彼女は、今でも三十代と違わない活力を裡に蔵しているのである。

彼女には、お恵さんの弱りも、失望し、落胆した心から出るとほか思えなかった。

「病は気から」ということさえもある。――

それにしても、お幾の心の中では、次第に、こんなことでお恵さんが勇気を挫き、信仰の方も疎(おろそか)にしはしまいかという一事が不安になり始めた。

なかなか熱心な人を紹介されたと云って、自分も喜ばれている。一方から考えれば、それだけ、自分の信心力の強さも証明されたことになった。お恵さんのためにも、ここで止めては、今までの辛棒も、まるで無になると、思わずにはいられなくなったのである。

まして、物事には、何でも峠がある。字を稽古しても、琴を習っても、始めの間は面白いように上達する。こんなに手が上るかと、驚ろかれるほど進歩する。然し、或るところまで行くと、急にぴったりと先が塞(ふさが)り、もうどうにも仕方ないように感じることがある。いくら努めて見ても、目に立つ進境はなく、仕舞には、絶望の吐息と一緒に投げすてて終いたくさえ思う。