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Japanische Klassiker mit Furigana

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かちうんまけうん

勝ち運負け運

佐々木 邦

Lesen Sie 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.262 Zeichen · 243 Bildschirme

Aozora Bunko

「一挙両得の精神修養だね」

「君も賛成したくらいだもの。僕に熱誠があったればこそだ」

「精神修養の方はもう宜いが、道で行き合うってのは何ういう考えだい? 電車ってものがあるんだぜ。大抵の女学生はそれにお乗り遊ばすんだから」

「その辺に抜け目があるものか? 天気の好い限り徒歩にて御通学と写真の説明に書いてあったんだ」

「成程。これじゃ雑誌に出されるのも考えものだね。不良に手引を与えるようなものだ」

「不良と一緒にされちゃ困る。僕は真面目だよ。会ったところで心の中で拝むばかりだ」

「神さま扱いかい?」

「少くとも天の使だろう」

「そうして註文通りたび/\行き会ったのかい?」

「いや、一週間に一遍か二遍だ。どうも時間が合わない」

「僕は些っとも気がつかなかったよ」

「君は聖人君子だもの」

「馬鹿にするな」

「いや、念を押して置くんだ。会って見て、これはシャンだから僕が貰うなんて言い出すと困る」

「聞けば聞くほど、僕は人が好く出来ているんだね。自分ながら感心してしまった」

「好く出来序に頼むよ。乗りかけた舟だ。何分宜しく」

「一諾は重んじるけれど、僕は将来の為めに、こゝで一つ極めをつけて置きたいんだ」