Japanische Klassiker mit Furigana
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くんしょうをもらうはなし
勲章を貰う話
菊池 寛
Lesen Sie 勲章を貰う話 (くんしょうをもらうはなし) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.721 Zeichen · 28 Bildschirme
彼らは、タウベが飛んでいる空の下で、平気でアイスコーヒーやソーダ水を飲んでいたのである。
ワルシャワの衛戍隊であったイワノウィッチの連隊も、戦場へ送られる日を待っていた。彼などはもう三十マイルと離れていない戦場で、敵、味方の照明弾が打ち上げられるのが明らかに見えた。
イワノウィッチには、急にいろいろな任務が割り当てられ出した。それが妙に夕暮から、夜にかけての仕事が多かった。
ダシコフの命令を、イワノウィッチは無意識に守っている形であった。リザベッタに会わずに四、五日が過ぎてしまった。
八月の三日であった。連隊にとうとう出動命令が下った。翌四日をもって、ワルシャワを撤退し、野戦軍と合すべく、ジラルドゥフ停車場方面の戦線へ進出せよというのであった。
イワノウィッチは、初めて、砲火の洗礼を受くべく、戦いの大渦巻の世に入らねばならなかった。
彼は、さすがにリザベッタのことが、忘れられなかった。戦場へ出ることは、ある程度まで死を意味していたのだから、彼は、リザベッタに最後の名残を告げようと思っていた。撤退の準備として、ワルシャワの工場は、もうたいてい火を掛けられていた。