Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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けちょう

化鳥

泉 鏡花

Lesen Sie 化鳥 (けちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.872 Zeichen · 35 Bildschirme

Aozora Bunko

「吹込みますから、お前もこっちへおいで、そんなにしていると、衣服が濡れますよ。」

「戸を閉めよう、母様、ね、ここん処の。」

「いいえ、そうしてあけておかないと、お客様が通っても橋銭を置いて行ってくれません。ずるいからね、引籠って誰も見ていないと、そそくさ通抜けてしまいますもの。」

私はその時分は何にも知らないでいたけれども、母様と二人ぐらしは、この橋銭で立って行ったので、一人前いくらかずつ取って渡しました。

橋のあったのは、市を少し離れた処で、堤防に松の木が並んで植っていて、橋の袂に榎が一本、時雨榎とかいうのであった。

この榎の下に、箱のような、小さな、番小屋を建てて、そこに母様と二人で住んでいたので、橋は粗造な、まるで、間に合せといったような拵え方、杭の上へ板を渡して竹を欄干にしたばかりのもので、それでも五人や十人ぐらい一時に渡ったからッて、少し揺れはしようけれど、折れて落ちるような憂慮はないのであった。

ちょうど市の場末に住んでる日傭取、土方、人足、それから、三味線を弾いたり、太鼓を鳴して飴を売ったりする者、越後獅子やら、猿廻やら、附木を売る者だの、唄を謡うものだの、元結よりだの、早附木の箱を内職にするものなんぞが、目貫の市へ出て行く往帰りには、是非母様の橋を通らなければならないので、百人と二百人ずつ朝晩