Japanische Klassiker mit Furigana
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けちょう
化鳥
泉 鏡花
Lesen Sie 化鳥 (けちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.872 Zeichen · 35 Bildschirme
「ええ、こ、細いのがないんじゃから。」
「おつりを差上げましょう。」
おっかさんは帯のあいだへ手をお入れ遊ばした。
十
母様はうそをおっしゃらない。博士が橋銭をおいて遁げて行くと、しばらくして雨が晴れた。橋も蛇籠も皆雨にぬれて、黒くなって、あかるい日中へ出た。榎の枝からは時々はらはらと雫が落ちる。中流へ太陽がさして、みつめているとまばゆいばかり。
「母様遊びに行こうや。」
この時鋏をお取んなすって、
「ああ。」
「ねえ、出かけたって可いの、晴れたんだもの。」
「可いけれど、廉や、お前またあんまりお猿にからかってはなりませんよ。そう可い塩梅にうつくしい羽の生えた姉さんがいつでもいるんじゃあありません。また落っこちようもんなら。」
ちょいと見向いて、清い眼で御覧なすって、莞爾してお俯向きで、せっせと縫っていらっしゃる。
そう、そう! そうだった。ほら、あの、いま頬っぺたを掻いて、むくむく濡れた毛からいきりをたてて日向ぼっこをしている、憎らしいッたらない。
いまじゃあもう半年も経ったろう。暑さの取着の晩方頃で、いつものように遊びに行って、人が天窓を撫でてやったものを、業畜、悪巫山戯をして、キッキッと歯を剥いて、引掻きそうな剣幕をするから、吃驚して飛退こうとすると、前足でつかまえた、放さないから力を入れて引張り