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Japanische Klassiker mit Furigana

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きたのふしぎなはなし

北の不思議な話

小川 未明

Lesen Sie 北の不思議な話 (きたのふしぎなはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.024 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

「私たちは、山のあちらの明るい国へいって、働いて暮らしましょう。」と、二人は誓い合った。

叔母さんも、ついに二人の願いを許さなければならなかった。そして、二人が、家を出るときに、

「いつまでも、達者で、仲よく暮らすがいい。」といって、見送ったのでした。

いつのまにか、月日はたってしまった。そして、彼女のことは、おりおり、村人の口の端に上るくらいのもので、だんだんと忘れられていった。村の機屋では、あいかわらず、若い女の機を織る音が聞かれ、唄の声が、家の外へひびいていたのです。

ある年の秋も、やがて、逝こうとしていました。沖の雲切れのした空を見ると、地平線は、ものすごく暗かったのです。そして、里の子供たちは、丘へ上がって、色づいたかきの葉などを拾っていました。

この日、ふいに、おせんが、村へ帰ってきました。彼女の姿は、昔とは変わっていたけれど、そのもののいいぶりや、黒い、うるおいのある目つきには、変わりがなかった。

「どうして、帰ってきた?」と、彼女を知っている人たちは、たずねました。

「わたしには、もう二人の子供があります。夫が長い間、病気で臥ていますので、知った人に買っていただこうと思って、商いにまいりました。