Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きたのくにのはなし

北の国のはなし

小川 未明

Lesen Sie 北の国のはなし (きたのくにのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.920 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、下男は心で祈っていました。

そのとき、一羽の鳥が飛んできて、あちらの森の中に降りました。なに鳥だろうと、下男はその方を見ていると、ズドンといって鉄砲を打つ音が聞こえました。すると、さっき見た鳥は飛びあがって、今度ははるかかなたをさして飛んでいってしまいました。だれか、打ちそこなったのだなと思っていると、そこへ猟師がやってきました。

「いまごろ、おまえさんは、なにを釣っていなさるんだい。」と、猟師はききまました。

「なんということはなしに、釣っているのです。」と、下男は答えました。

「こんな川に、なにがいるもんか。もっと水の深い、日当たりのいいところでなくては、魚も寄ってきはしない。」と、猟師はいいました。

下男は、そうかと思いました。そこで糸を巻いて猟師の教えてくれたような川を探して歩きました。

すると、ある橋の際に、水の深そうな、日の当たるところがありました。そのときは、日がかげっていましたが、そこは天気ならば、きっとよく日の当たるところにちがいありませんでした。

下男は、ここならだいじょうぶだと思って、糸を下げていました。そして、一匹でも釣れたら急いで帰ろうと、そればかりを楽しみにしていましたから、寒いのもあまり感じなかったのでありました。