Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ほくととなんとせい

北斗と南斗星

田中 貢太郎

Lesen Sie 北斗と南斗星 (ほくととなんとせい) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.279 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

「ひと徳利の酒と、鹿の乾肉、承知いたしました、すぐかまえて置きますから、どうか忰が長生ができますような、方法をとってくださいますように」

「卯の日にはきっと往ってやる、かまえをして待ってるがいい」

父親は喜んで旅人に別れ、少年と家へ帰るなり、旅人の言いつけどおり、酒をかまえ鹿の乾肉をつくって待っていた。

二三日すると約束の卯の日がきた。趙顔と趙顔の父親は不思議な旅人の来るのを待っていた。おやつ時分になって果して旅人がやってきた。旅人は酒と鹿の肉を見てから言った。

「お前は、この酒と肉を持って、この間、麦を割っていた処から南にあたる、大きな桑の木の根本へ往くがいい、そこに二人の男がいて碁を打っている、その側へそっと坐って、酒と肉を出すがいい、二人の男は、碁に夢中になってるから、手当りしだいに酒を呑み、肉も食うだろう、そして、盃の酒が空になったら、後から後からと注ぐがいい、もしその男が気がついて、なにか言っても、黙ってお辞儀をしていればいい、決して声を出してはならん、そうするなら、お前の生命は、きっと延ばしてくれる」

少年は旅人の言うとおりにして酒と肉を持って桑の木の下へ往った。