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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほくとちょう

北斗帖

違星 北斗

Lesen Sie 北斗帖 (ほくとちょう) von 違星 北斗 (いぼしほくと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.108 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

思いて泣ける我にしあらぬか

ガッチャキの薬を売ったその金で

十一州を視察する俺

ガッチャキは痔

昼飯も食わずに夜も尚歩く

売れない薬で旅する辛さ

世の中に薬は多くあるものを

などガッチャキの薬売るらん

ガッチャキの薬をつける術なりと

北斗の指は右に左に

売る俺も買う人も亦ガッチャキの

薬の色の赤き顔かな

売薬の行商人に化けて居る

俺の人相つく/″\と見る

「ガッチャキの薬如何」と人の居ない

峠で大きな声出して見る

ガッチャキの薬屋さんのホヤホヤだ

吠えて呉れるな黒はよい犬

「ガッチャキの薬如何」と門に立てば

せゝら笑って断られたり

田舎者の好奇心に売って行く

呼吸もやっと慣れた此の頃

よく云えば世渡り上手になって来た

悪くは云えぬ俺の悲しさ

此の次は樺太視察に行くんだよ

そう思っては海を見わたす

世の中にガッチャキ病はあるものを

などガッチャキの薬売れない

空腹を抱えて雪の峠越す

違星北斗を哀れと思う

「今頃は北斗は何処に居るだろう」

噂して居る人もあろうに

灰色の空にかくれた北斗星

北は何れと人は迷わん

行商がやたらにいやな今日の俺

金がない事が気にはなっても

無自覚と祖先罵った