Japanische Klassiker mit Furigana
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ほっかいのなみにさらわれたが
北海の波にさらわれた蛾
小川 未明
Lesen Sie 北海の波にさらわれた蛾 (ほっかいのなみにさらわれたが) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.968 Zeichen · 10 Bildschirme
「とうとう海へきた。」
「私たちのゆく、美しい島は、どこだろうか?」と、蛾たちは、喜んで叫びました。
「この海を越えて、島に達することは容易のことでない。疲れを休めて、穏やかな、いい天気のつづく日を待とうではないか。」
「それがいい。雪の光る、高い山のふもとには、高山植物の咲く野原があり、みごとな深林があるという話だから、そこまでいこう。そして、いい日を待つことにしよう。」
みんなは、この最後の説に従いました。それから、雪の光る、高い山を探ねて、そのふもとへといったのであります。
その高い山は、すぐにわかりました。ふもとへいってみると、美しく晴れた空の下に、高山植物が、盛りと咲いていました。白い蛾の群れは、思い思いに、自分の好きな花を探して飛びまわったのでありました。
しらかばや、はんや、落葉松の林の中には、くびの赤い、小形のつばめがたくさんきて鳴いていました。その中の一羽のつばめが、高山植物の咲いている野原へ降りたときに、火山岩の上に止まって、蛾と話をしました。
「私たちも、その島へ見物にゆくのですよ。それでここへきて、天気を見はからっているのです。」