Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
巻二、頁九七には兎にも熟兎にも雌の吉舌非常に長く陽物に酷似せるもの少なからず、これより兎は半男女といい出したと出づ。支那にも似た事ありて『南山経』や『列子』に〈類自ら牝牡を為す、食う者妬まず〉、類は『本草綱目』に霊狸の事とす。『嬉遊笑覧』九にいわく「『談往』に馮相詮という少年の事をいって『異物志』にいわく霊狸一体自ら陰陽を為す、故に能く人に媚ぶ皆天地不正の気云々」。これは霊狸の陰辺に霊狸香を排泄する腺孔あるを見て牡の体に牝を兼ぬると謬ったので古来斑狼が半男女だという説盛んに欧州やアフリカに行われたのも同じ事由と知らる。またブラウンは兎が既に孕んだ上へまた交会して孕み得る特質あるをその婬獣の名を博した一理由と説いたが、この事は兎が殖えやすい訳としてアリストテレスやヘロドツスやプリニウスが夙く述べた。それから『綱目』に〈『主物簿』いう孕環の兎は左腋に懐く毛に文采あり、百五十年に至りて、環脳に転ず、能く形を隠すなり、王相の『雅述』にいわく兎は潦を以て鼈と為り鼈は旱を以て兎と為る、惑明らかならざればすなわち雉兎を生む〉と奇い説を引き居る。『竹生島』の謡曲に緑樹影沈んで魚樹に登る景色あり月海上に浮かんでは兎も波を走るか面白の島の景色やとあるは『南畝莠言』