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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme

Aozora Bunko

また一つフィジー島で話すは鶴と蝶との競争で蝶が鶴に向い何とトンガ島まで飛んで見よ、かの島には汝の大好物の蝦が多いというに、鶴これに応じて海上を飛び行くその背へちょっと鶴が気付かぬように蝶が留まって鶴の飛ぶに任す、さて鶴が些休息しようとしだすと蝶はたちまちその背を離れ予の方が捷いと言いながら前へと飛んで行く、小癪なりと鶴が飛び出して苦もなく蝶を追い過すと蝶また鶴の背に留まり、鶴が休もうとするとまた蝶が嘲弄しながら飛び出す、このように蝶は鶴の背に留まり通しで鶴は少しも休む事ならずついに労れ死んでしもうた。

マダガスカル島にもこんな話が若干ある、その一つにいわく、昔々野猪と蛙が平地から山の絶頂まで競争しようと懸かった、さて野猪が豪い勢いで乗り出すと同時に蛙がその頸上に飛び付いて留まった、蛙の身は至って軽く野猪の頸の皮がすこぶる厚いから一向気が付かぬ、かくて一生懸命に走って今一足で嶺に達するという刹那蛙が野猪の頸からポイと躍んで絶頂へ着いたので野猪我は蛙にして遣られたと往生を唱うた、残念でならぬから今度はどちらが能く跳ぶか競べ見んと言うと蛙容易く承諾し打ち伴れて川辺に到り一、二、三といい了うと同時に野猪が跳び出すその時遅くかの時速くまた蛙めが野猪の頸に飛び付いたのを一向知らず、努力して川の彼岸へ跳び下りる前に蛙