Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
例も多く、それが後に蛇崇拝と混合してますます竜譚が多くまた複雑になったであろう。『古今図書集成』辺裔典二十五巻に、明の守徐兢高麗に使した途上、定海県総持院で顕仁助順淵聖広徳王てふ法成寺関白流の名の竜王を七昼夜祭ると、神物出現して蜥蜴のごとし、実に東海竜君なりと出づ。画の竜と違い蜥蜴のようだとあれば、何か一種の蜥蜴を蓄うて竜とし祠りいたのだ。『類函』四三七、〈『戎幕間談』曰く、茅山竜池中、その竜蜥蜴のごとくにして五色なり、昔より厳かに奉ず、貞観中竜子を敷取し以て観る、御製歌もて送帰す、黄冠の徒競いてその神に詫ぶ、李徳裕その世を惑わすを恐れ、かつて捕えてこれを脯す、竜またついに神たる能わざるなり〉、これは美麗な大蠑を竜と崇めたのだ。本邦には蜥蜴や蠑※(「虫+原」、第3水準1-91-60)の属数少なく余り目に立つものもないので、格別霊怪な談も聞かぬが、外国殊に熱地その類多い処では蛇に負けぬほどこれに関する迷信口碑が多い。欧州でも、露国の民はキリスト教に化する前、家ごと一隅に蛇を飼い、日々食を与えたが(一六五八年版ツヴェ『莫士科坤輿誌』八六頁)、そのサモギチア地方民は十六世紀にもギヴォイテてふ蜥蜴を家神とし食を供えた(英訳ハーバースタイン『露国記』