Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
ここに一例としてインド産のピゾン一種人に馴るる状を示す(図略す)。これは身長二丈余に達する事あり。英人のいわゆる岩蛇だ。
『和名抄』に仁之木倍美と訓んだ※蛇は日本にない。予漢洋諸典を調べるに後インドとマレー諸島産なる大蛇ピゾン・レチクラツスに相違ない。この学名はその脊紋が網眼に似居るに基づき、すこぶる美麗でかの辺の三絃様な楽器の胴に張りおり、『本草』に〈※蛇嶺南に生ず、大なるは五、六丈、囲り四、五尺、小なるも三、四丈を下らず〉とあるが、『エンサイクロペジア・ブリタンニカ』十一版に南米熱地産なるアナコンダに次いで諸蛇の最大なるものとあり。アはベーツ説に四十フィートに達するそうだが、ピゾン・レチクラツスは三十フィートまで長ずというから『本草』の懸値は恕すべしで、実に東半球最大の蛇だ。さて『本草』に〈身斑紋あり、故に錦纈のごとし春夏山林中にて鹿を伺いてこれを呑む云々〉とあるは事実で、その肉や胆の薬効を『本草』に記せると実際旅行中実験した欧人輩の話とが十分二者を同物とする拙見を扶け立たしむ。マルコ・ポロ南詔国の極めて大きな蛇を記して「その長三丈ほど、太さ大樽のごとく、大きな奴は周り三尺ばかり、頭に近く二前脚あり、後足は鷹また獅子の爪ごとき爪でこれを表わすのみ、頭すこぶる大きく眼は巨なる麪麭より大きく、口広くして人