Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
に、雌蛇のみ能く雄蛇の足を弁え知るとある。これらは皆夫の陰相を尾と称え、その状を確かに知るは妻ばかりという寓意だと解った。グ伯は梵学者また神誌学者としてすこぶる大家だが、ややもすれば得意の言語学に僻して、何でも陰具に引き付け説く癖がある。蛇の足を覗うと尾だったてふは、単に蛇は主として尾の力で行くと見て言ったと説かば、陰具などを持ち出すにも及ぶまい。回教学有数の大著、タバリの『編年史』にいわく、上帝アダムを造り諸天使をしてこれを敬せしめしに、エブリスわれは火より造られたるにアダムは土で作られたから、劣等の者を敬するに及ばぬといい、帝瞋りてエを天より逐い堕す。エ天に登りて仕返しをと思えど、天の門番リズワンの大力あるを懼れ、蛇を説いて自分を呑んで天に往き密と吐き出さしめ、エヴァを迷わしアダムを堕した。アダム夫妻もと只今の人の指と足の趾の端にある爪の通りの皮を被りいたが、惑わされて禁果を吃うとその皮たちまち堕ち去り丸裸となり、指端の爪を覩て今更楽土の面白さを懐うても追い付かず。蛇もまた人祖堕落の時まで駱駝ごとき四脚を具え、人を除けてはエデン境内最も美しい物じゃったが、禁果を偸み食った神罰たちまち至って、楽土諸樹木の四の枝が低れ下り、四つの罪人永く追いやられ、アダムはヒンドスタンに、エヴァはジッダに、蛇はイスパハン