Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme

Aozora Bunko

、すでにかつて九百九十九身を捨てたれば、今日この虎のために身を捨てて満願すべしと、師曰く卿の志願妙なり必ずわれに先だちて得道すべし、得道せばわれを遺るるなかれと、師と五百道士と涕泣して太子を送り崖頭に至れば、太子種々その身の過悪を訶責し今我血肉を以てかの餓虎を救い舎利骨のみ余されん、わが父母後日必ず舎利を収めて塔を建て、一切衆生の病諸薬針灸癒す能わざる者来りてわが塔を至心供養せば、即日必ず除癒を得んと誓い、この言虚しからずば諸天香華を雨さんと言うに、声に応じて曼陀羅花降り下り大地震動と来た、太子すなわち鹿皮衣を解きて頭目を纏い、合手して身を虎の前に投じ母虎これを食うて母子ともに活くるを得た、王夫人の使飲食を齎し翌日来ってこの事を聞き走り帰って王に報じ、王人をして太子の骨を拾わせ舎利を取って平坦地に七宝塔四面縦貫十里なるを起し四部の妓人をして昼夜供養せしめたとあるから芸者附きの大塔で、この塔今もあり癩病等の重患者貴賤を問わず百余人常に参籠す、身を虎に施した太子はわが先身、師の仙人はわが次に成道すべき弥勒菩薩だ、われ衆生を救うため身を惜しまなんだから、昔時以来常に我師たりし弥勒に先だつ事九劫まず成道したわやいと仏が説かれた、『大智度論』