Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
一七九―一八〇頁)。あるいはいわく、衄を塗りて血汗に擬するのだと。『本草綱目』に、馬杜衡を食えば善く走り、稲を食えば足重し、鼠糞食えば腹脹る、蚕と烏梅で牙を拭わば食わず、桑葉を得ば解す、鼠狼の皮を槽に置かば食わず、豬槽を以て馬を飼い、石灰で馬槽を泥れば堕胎す、猴を厩に繋げば、馬の疲れを避くとある。しかるにトルコでは、家豬の汚い臭いが馬を健にすという由(一五八一年版ブスベキウスの『土耳其行記』)。
馬の食物にも、種々流儀の異なったのがある。タヴェルニエーの『印度紀行』に、ウンチミッタ辺で毎朝蝋のごとき粗製の黒砂糖と麦粉と牛酪を練り合せて泥丸となし、馬に嚥ましめ、その後口を洗い歯を潔めやると見え、サウシの『随得手録』二には、麪麭で馬を飼った数例を挙ぐ。『馬鳴菩薩伝』にいわく、昔北天竺の小月氏国王、中天竺を伐ちて三億金を求む。中天王わが国に一億金すらなしというと、小月氏王いわく、汝が国内に、仏が持った鉢と、弁才勝れた比丘とあり、この二大宝を二億金の代りに我に寄せと、中天王惜しんで与えそうもなきを見、かの比丘説法して、世教は多難なる故、王は一国のみを化す、これに引き替え、仏道は四海に弘通すべく、我は四海の法王たるべき身分だから何処へ往ったからって親疎の別を存せずというを聴いて王感服し、鉢と比丘を渡ししもうた。