Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.906 Zeichen · 495 Bildschirme
ここには猴に関してのみ略説しよう。その詳説は『東京人類学雑誌』二七八号拙文「出口君の小児と魔除を読む」を見られよ。
『書紀』天孫降下の条に先駆者還りて曰く、〈一の神有りて、天八達之衢に居り、その鼻長さ七咫脊の長さ七尺云々、また口尻明り耀れり、眼は八咫鏡の如くして、※然赤酸醤に似れり、すなわち従の神を遣して往きて問わしむ、時に八十万の神あり、皆目勝ちて相問うことを得ず、天鈿女すなわちその胸乳を露にかきいでて、裳帯を臍の下に抑れて、咲いて向きて立つ〉、その名を問うて猿田彦大神なるを知り、〈鈿女復問いて曰く、汝や将我に先だちて行かむ、将我や汝に先だちて行かむ、対えて曰く吾先だちて啓き行かむ云々、因りて曰く我を発顕しつるは汝なり、故汝我を送りて到りませ、と〉とて、伊勢の狭長田五十鈴川上に送られ行くとあるは、猿田彦の邪視八十万神の眼の堪え能わざるところなりしを、天鈿女醜を露したので猿田彦そこを見詰めて、眼毒が弱り和らぎ、鈿女打ち勝ちて彼をして皇孫の一行を避けて遠地に自竄せしめたのだ。インドでハヌマン猴神よく邪視を防ぐとて祭る事も、青面金剛崇拝は幾分ハヌマン崇拝より出た事も既に述べた。