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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.906 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

ただし『仏説観弥勒菩薩下生経』に、この閻浮提洲、弥勒の世となって、危険な物や穢い物ことごとく消え失せ、人心均平、言辞一類となり、地は自然に香米を生じ、衣食一切の患苦なしとあるに、無数の宝を蔵めた四大倉庫自然に現出すると、守蔵人、王に白す。ただ願わくば大王この宝蔵の物を以てことごとく貧窮に施せと、爾時大王この宝を得已ってまた省録せず、ついに財物の想なしと言えるは辻褄が合わず、どんな暮しやすい世になっても、否暮しやすければやすいほど貧乏人は絶えぬ物と見える。さて、弥勒世尊無量の人と耆闍崛山頂に登り、手ずから山峯を擘く。その時梵王天の香油を以て大迦葉尊者の身に灌ぎ、大稚を鳴らし大法螺を吹く音を聞いて、大迦葉すなわち滅尽定より覚め、衣服を斉整して長跪合掌し、釈迦如来涅槃に臨んで大迦葉に付嘱した法衣を持って弥勒仏に授け奉る。釈迦の身長は一丈八尺とか、その法衣が弥勒仏の両指をわずかに掩うはずと土宜法竜僧正から承った。さればこの時諸大衆今日この山頂に人頭の小虫醜陋なるが僧服を著て世尊を礼拝するは珍なものだと嘲ると、弥勒世尊一同に向い、孔雀好色あれど鷹、鶻鷂に食われ、白象無量の力あるを、獅子獣小さしといえども撮り食らう事塵土のごとし、大竜身無量にして金翅鳥に搏たる、人身長大にして、肥白端正に好しといえども、七宝の瓶に糞