Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.906 Zeichen · 495 Bildschirme
したがって日出処の意で東国をアツマノクニといった本義は早く忘却され、強いてこれを解かんとて日本武尊の事をこじつけたとあった。『太平記』などに関所として著名な樟葉という地あり。『日本紀』五に彦国葺が武埴安彦を射殺した時、賊軍怖れ走って屎を褌より漏らし甲を脱いで逃げたから、甲を脱いだ処を伽和羅といい、屎一件の処を屎褌という。今樟葉というは屎褌の誑りだとあり。『播磨風土記』に神功皇后韓国より還り上りたもう時、舂米女等のくぼを陪従婚ぎ断ちき、故に陰(くぼ)絶ち田と地名を生じたと出るなども同様の故事附けで多くはあてにならぬが、今日の南洋諸島人と斉しくこれらの解説が生じた頃寄ると触ると屎とかくぼとか言うて面白がりいた証拠になる。同書に手苅の丘は近国の神ここに到り、手で草を刈って食薦と為す故に名づく、一にいわく、韓人ら始めて来りし時鎌を用ゆるを識らず、ただ手を以て稲を刈る故に手刈村というと。ノルトンの豕と等しく早く既に解説が一定せなんだのだ。
内典を閲するに、仏や諸大弟子滅後久しからぬにこんな故事附けが持ち上ったと見え、迦多演那尊者空に騰って去る時、紺顔童子師の衣角を執って身を懸けて去る。