Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.906 Zeichen · 495 Bildschirme
に天平宝字二年春正月三日侍従、竪子、王臣等を召し玉帚を賜い肆宴せしむ、その時大伴宿弥家持が詠んだは「初春の初子のけふの玉帚、手に取るからに動ぐ玉の緒」。『八雲御抄』に曰く、初春の初子にかくすれば命ものぶるなり、『袖中抄』に曰く、この玉帚とは蓍という草に子の日の小松を引き具して帚に作りて、田舎の家に正月初子に蚕飼する屋を帚初むる事云々。『朗詠』註に子の日の遊びとは正月初子に野に出でて遊ぶなり、子の日を賞するに仔細あり、子は北方なり、北洲の千年を象る松によれば、人も千年の齢を保つべきなり。『公事根源』を見るに中朝この遊び盛んに、円融帝寛和元年二月十三日に行われたのは殊に振った物だったらしく、幄の屋を設け幔を引き廻らし、小庭と為て小松をひしと植えられたりとある。『華実年浪草』一上に引いた『髄脳抄』には才媛伊勢が子の日の松を引き来ってその家に植えたのが大木となり存した、能因法師その梢を見るなり車より飛び下り、その松の見ゆる限り乗らずに歩んで故人に敬意を表したとあるより考うると、子の日の遊び必ずしも正月に限らず二月に行うた事もあり、専ら小松を引き来って植えその千年を祝う意で一盃と出掛けたのだ。