Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.906 Zeichen · 495 Bildschirme
例せば『類聚名物考』に猴大根を食わしめてよし、またカヤの実を食すれば甚だ験あり、猴舞わしの家常に用ゆ、甚だ蟹の殻并びに手の螫を嫌うなりとあるなど経験に拠ったのであろう。ボールの『印度藪榛生活』にインドの海辺で猴好んで蟹を採り食う由載せ、ビルマのシノモルグスは蟹を専食する猴だ。熊野の勝浦などで、以前は猴が磯に群集し蟹を採り食うに石でその殻を打ち破った。しばしば螫で鉗まれ叫喚の声耳に喧しかったと古老から聞いた。しかるに予幼時直隣りの家にお徳という牝猴あり。紙に蟹を包み与えると饅頭と思い戴き、開き食わんとして蟹出づるに仰天し騒ぎ逃げ廻る事夥し。その後誰が紙包みの饅頭を遣わしても必ず耳に近づけ、蟹の足音せぬか聞き定めた後初めて開いた。『醒睡笑』に、海辺の者山家に聟を持ち、蛸と辛螺と蛤を贈りしを、山賤輩何物と知らず村僧に問うと、竜王の陽物、鬼の拳、手頃の礫じゃと教えたとある通り、件の牝猴幼くて捕われ蟹を見た事なき故怖れたのだ。現に予の家に飼う牝鶏は、始め蚯蚓を与うるも逃げて食わなんだが、昨今は喜んで食う。それから『皇都午睡』初篇中巻にいわく、岐蘇の猿酒は以前信州の俳友より到来して呑みたるが、こは深山の木の股、節穴などの中に猿秋の木実を拾い取り運び置きたるが、雨露の雫に熟し腐るを山賤見出して持ち返り、麻袋へ入れ搾り