Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.906 Zeichen · 495 Bildschirme
、第3水準1-87-82)猴野に満つ〉と聞き、戯れに一絶を為って曰く、〈聞説※(「けものへん+彌」、第3水準1-87-82)猴性すこぶる霊し、相車来ればすなわち満山に迎う、騾に鞭ちてここに到れば何ぞかつて見ん、始めて覚る毛虫にもまた世情〉。猴までも貧人を軽んずと苦笑したのだ。
ベーカーの『アビシニアのナイル諸源流』十章にいわく、十月に入りて地全く乾けば水を覓むる狗頭猴の団体極めて夥しく河に赴き、蔭った岸を蔽える灌木の漿果を食うため滞留す、彼らの挙止を観るは甚だ面白し、まず大きな牡猴がいかめしく緩歩し老若の大群随い行くに、児猴は母の背に跨がり、あるいは後肢を伸ばして覆むき臥し、前手で母の背毛を握って負われ居る。眼疾き若猴が漿果多き木を見付け貪り食うを見るや否や、上猴どもわれ一と駈け付けてこれを争う、所へ大猿来り、あるいは打ちあるいは毛を引き、脱隊者をばあるいは尻を咬みあるいは尾を執って引き戻しおし入れ振り舞わす、かくて暫時の間に混雑を整理し、自ら樹下に坐し、静かに漿果を味わう。この狗頭猴は夥しく音声を変える、けだし言語の用を為すらしく、聞いて居ると警を告げるとか、注意を惹くとか分って来た。