Japanische Klassiker mit Furigana
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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし
十二神貝十郎手柄話
国枝 史郎
Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme
チブロン島の海岸に近く、土人部落が立っていた。椰子や芭蕉や棗の木などにこんもりと囲まれた広庭は彼ら土人達の会議所であったが、今や酋長のオンコッコは、一段高い岩の上に立って滔々と雄弁を揮っている。
「……俺達の国は神聖だ。俺達の国土は穢れていない。俺達の国土はかつて一度も外敵に襲われたことはない。……俺達の国は金持ちだ。黄金、真珠、輝瀝青、それから小判大判が山のように隠されてある。俺達セリ・インデアンは、祝福されたる神の児だ。そうして俺達のこの国はその神様の花園だ。それだのに無礼にもこの俺達と、俺達の大事なこの国とを、征服しようとする者がある。それは色の白い毛の赤い欧羅巴人とか云う奴らだ。そうしてそいつらは海峡を隔てた大陸の林に陣取っている。ちっとも恐れる必要はない。しかし決して油断は出来ない。鏃を磨き刀を研ぎ楯を繕い弓弦を張れよ!」
この勇ましい雄弁がどんなに土人達を感心させたか、一斉に土人達は歓呼した。そうして彼らの習慣として広場をグルグル廻りながら勇敢な踊りをおどり出した。
赤い鶫が飛んで行った
そっちから敵めが現われた
矢をとばせよ、槍を投げよや