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Japanische Klassiker mit Furigana

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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

「なるほど、俺達と同じだな」

オンコッコは腑に落ちないように、眼を閉って考え込んだが、急に飛び上がって叫び出した。

「集まれ集まれ皆集まってくれ! 伝説の東邦人がやって来た!」

そこで再び大会議が例の広場でひらかれた。そうしてオンコッコは岩の上へ突っ立ち、再び雄弁を揮うことになった。

「俺達の先祖はいい先祖だ。立派な国を残してくれた。しかし一方俺達の先祖は悪い予言を残してもくれた。ある日ある時東邦人が、五隻の船に乗り込んでこの国へやって来るだろう。そうして謎語を解くであろう。そうして紐を解くであろう。そうしたら国中の財産を東邦人へくれなければならない。……こういう予言を残してくれた。今、どうやらその連中が船へ乗って来たらしい」

この酋長の言葉を聞くや土人達はにわかに騒ぎ出した。あっちでも議論こっちでも議論。広い空地は土人達の声で海嘯のように騒がしくなった。

「東邦人を追っ払え! 宝を渡してたまるものか!」

「東邦人が利口でもあの謎語を解くことは出来まい」

「たとい謎語は解くにしても、あの紐だけは解くことは出来まい」

「とにかく充分用心しよう。少しの間様子を見よう」