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Japanische Klassiker mit Furigana

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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

オンコッコは仰天し、思わず両手を天へ上げたが、にわかに何か叫びながら社殿の格子戸を引き開けた。と、内陣の板の間に老土人が一人眠っていた。そうしてその側に少年がいた。しかし土人の子供ではない。白い肌、青い眼、黄金色の髪、紛れもないそれは欧羅巴人で、他ならぬそれはジョン少年であった。そうしてジョンは鈴の紐を両手に握って振っていた。そのつど鈴はカラカラと鳴る。

「こやついったい何者だ!」

オンコッコは怒鳴りながら、ジョン少年を睨み付けたが、老土人の側へツカツカと進み、

「起きろ起きろバタチカン」こう云って肩を揺すぶった。

バタチカンと呼ばれた老土人は、眼を覚ましてムックリ起き上がったが、

「おおこれは酋長様で」

「こやついったい何者だな?」ジョン少年を指差した。

「ああその子供でございますかな。欧羅巴人の子供だそうで」

「それでは俺達の敵ではないか」オンコッコは顔をしかめ、

「いったいどこから捕らえて来たのだ?」

「ドームの森の附近だそうで」

「誰がいったい捕らえたのだ?」

「物見に行った仲間達で」

「何故俺達の敵の子を神聖な社殿などへ隠匿うのだ?」

「あまり不愍でございましたから」