Japanische Klassiker mit Furigana
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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし
十二神貝十郎手柄話
国枝 史郎
Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme
叫ぶと一緒に五番目の土人を、紋太夫は腰車に刎ね上げた。
「もうよかろう」
「では一休み」
二人は声を掛け合ったが颯と隠れ家へ飛び込んだ。汗も出なければ呼吸もはずまない。
それこそ文字通り一瞬のうちに、五人殺された土人どもは、味方の死骸を捨てたまま、悲鳴を上げて逃げ出した。元来た方へ逃げ帰ったのである。土人の姿が消えてしまうと同時に松火も消えたので地下道の中は暗くなった。
「アッハハハハハ、弱い奴らだ」紋太夫は大声で笑い出した。「ホーキン氏、幾人斬ったな?」
「さようさ、二人は殺した筈だ」
「俺の方が一人多いな。俺は三人ぶッ放した」
「土人ども、どうするであろう?」
「このままでは済むまいな。いずれ大勢で盛り返して来よう」
「ちとそいつはうるさいな」ホーキン氏は考え込む。
「来る端から叩っ斬るまでよ」紋太夫は平気である。
「しかしきゃつらは無尽蔵だからな」
「百人も殺したら形が付こう。茄子や大根を切るようなものだ」紋太夫は豪語する。
「しかしそれまでにはこっちも疲労れよう」
「ナニ、疲労れたら休むまでよ」
「俺の考えは少し違う」考え考えホーキン氏は云う。「俺は後へ引っ返そうと思う」