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Japanische Klassiker mit Furigana

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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

旨い果物や綺麗な泉、これらの物があるばかりだ。しかし一度林の外へ出ると、恐ろしい土人が群れていよう。

「ジョンよ、ジョンよ!」

とバタチカンはまた不安そうに呼んだけれど、ジョンの返辞は聞こえなかった。

「ああ心配だ心配だ。あの子はいったいどこへ行ったんだろう」

益※(二の字点、1-2-22)不安は加わって来る。その時にわかに大勢の人が歩いて来るような足音がした。

ハッとバタチカンは仰天した。「オンコッコの仲間に違いない。見付かったが最後裏切り者として掟通り殺されるだろう。逃げなければならない、逃げなければならない」

彼は急いで藪地の方へ足音を忍んで走って行った。しかし藪地へ届かない前に彼は敵に見出だされた。それはオンコッコの仲間ではなくて、日英同盟の軍隊であった。すなわち来島十平太とゴルドン大佐との連合軍であった。

忽ちバタチカンは縛められ二大将の前へ引き据えられた。

「これ貴様は何者だ?」

ゴルドン大佐がまず訊いた。

「土人の神職でございます」バタチカンは英語でこう云った。ジョン少年からバタチカンは、速成に英語を学んだので普通の会話ぐらいは出来るのである。