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Japanische Klassiker mit Furigana

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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

お父さんや仲間の者と、海を越えて来たのですよ」

「その人達はどうしました?」

「土人と戦争をしています。……ところでここはどこなのです? 大陸ですか島ですか?」

「チブロン島の裏海岸です」

「オヤやっぱりチブロン島ですか」ジョン少年は吃驚したが、「日本というのはどんな国です?」

「日本は東洋の君子国ですよ。そうして人間は利口ですよ。尚武の気象に富んでいます」

「チブロン島から近いのですか?」

「いいえ非常に遠いのです」

「いつこの島へ来られたのです?」

「ちょうど、今から五年ほど以前に」

「何んのために来られたのです?」

「隠された宝庫を探すためにね?」

「やはり君達もそうなんですか」ジョン少年は眼を円くしたが、「そうして宝は見付かりましたか?」

「もう一息というところでとうとう失敗したのですよ。……つまり聖典を盗まれたのでね」

「その聖典とはどんなものです?」

「漢文で書かれた本ですよ」

「漢文というと支那の文章ですね」

「ええそうです支那の文章です。……その聖典には、益になる話が数限りなく書いてあるのです。……大事な大事な本なのです」

「いったい誰が盗んだのです?」

「蛇使いの婆さんがね」