Japanische Klassiker mit Furigana
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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし
十二神貝十郎手柄話
国枝 史郎
Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme
「ははあなるほど、そうかもしれない」
「つまり、洞窟が大事だからだ。洞窟に価値があるからだ。で、その洞窟へ泥棒どもを侵入させないそのために、浮き岩なる物が作られたのさ」
「そうだそうだ、それに違いない!」ジョン少年は手を拍った。
「では早速行って見ようや」
「よかろう」
と云うと日出夫少年は、櫂へグイと力をこめた。
随分危険ではあった。けれど冒険に慣れている二少年はそれでもとうとう断崖の裾へ、自分達の小舟を寄せることが出来た。
はたして想像をした通りそこに洞窟の口があった。
二人はすっかり元気付き、その口から舟を入れた。と二人の眼の前へ、狭い水路が現われた。水路は遠くまで続いていた。
二人はズンズン舟を進めた。舟が進むに従って水路は次第に広くなり、やがて一つの湾へ出た。
湾の円周五丁もあろうか、その中央と思われる辺に小さな島が浮き出ていた。
「やあ小ちゃい島があらあ」
「おやおや烏があんな所にいるよ」
一本足の大烏が、島の頂の木の枝で、羽根を畳んで休んでいた。
二少年は舟を出て、島の渚へ下り立った。
島は美しく可愛らしく周囲一町もなさそうであった。
「これが伝説の宝島だろう」