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Japanische Klassiker mit Furigana

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オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

Lesen Sie 十二神貝十郎手柄話 (オチフルイかいじゅうろうてがらばなし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.035 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

も献上箱も、運ばれている筈でございます! 早く行こうではございませんか! 行ってままごとをいたしましょうよ!」

うわ言のように云いながら、お篠の方は先へ進んだ。やがて三人は主屋を抜け、ギヤマン室をつないでいる、長い廻廊へ現われた。やがて三人は見えなくなった。

ギヤマン室へはいったのである。

十三

「小糸氏さあさあ遠慮はいらない、ここでゆっくりお品殿と、ままごとをしてお遊びなされ、拙者お相伴いたしましょう」

ここは神田神保町の、十二神貝十郎の邸であった。同じ夜の明け近い一時である。献上箱の蓋があいていたが、その中は空虚になっていた。その代り献上箱の横の方に、そうして小糸新八郎の、端坐している膝の脇に、京人形のよそいをした、お品が青褪めて坐っていた。

二人の前に貝十郎がいた。

その貝十郎の傍には、お勝手箪笥の『ままごと』が、抽斗も戸棚もあけられた姿で、灯火に映えて置かれてあった。そこから取り出された酒や馳走類が、皿や小鉢や徳利に入れられて、三人の前に置かれてあった。

「実は松本伊豆守殿が、今日、一月十五日までに『ままごと』を一個納めるようにと、指物店山大へ命じたということと、お品殿が田沼侯の側室にあたる、お篠の方によく似ていて、そのお品殿が伊豆守によって、引き上げられたということとを、前者は拙者自分