Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちよこ(に)

千世子(二)

宮本 百合子

Lesen Sie 千世子(二) (ちよこ(に)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.249 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

「彼の人の云う事も思って居る事も私には一寸も分らないんです。此頃なんかは困って仕舞う事ばっかりでねえ。

今の学校ももうじきに出るんですしこの先をどうしたらいいか、又貴方のお父様の御力でもかりなくっちゃあねえ。

などとグドグドこぼして千世子にまで相談した。

「この間の休に毎日毎日四角なすじのある紙に何か書いて居ましたから『何をおしだい』ってきいたら小説とかを書いて居るって云いましたっけが、暮しに困りさえしない様ならその小説屋さんにしても当人の好む事ならとも思ってねえ。

お金になりましょうかねえ。

千世子は何だか体中がムズムズする様だった。

金持になりたい人が小説屋さんになるのは間違って居る□□□偉いものになったから一人手にお金持になる事はあるかもしれないけれ共金持になりたいのが目的ならだめだ。

千世子は大伯母がわかるまで廻りくどく七くどく話した。話をきいた大伯母がげんなりした様に、

それなら、その小説屋さんとか云うものもいけず、ねえ。

と云ってグタグタといつもの様に首を振った時何ともつかない面白い様な可笑しい気持がして笑が喉元にグイグイとこみあげて来た。