Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちどり

千鳥

鈴木 三重吉

Lesen Sie 千鳥 (ちどり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.951 Zeichen · 41 Bildschirme

Aozora Bunko

「それでは佐世保からはるばる来たんですか」

「いいえ、あの娘だけは二た月ばかり前から、この対岸にいるんです。あなたでも同じですけれど、こんなになると、情合はまったく本当の親子と変りませんわ」

「それだのにこの夏には、あの人の話はちょっとも出ませんでしたね」

「そうでしたかね。おや、そうだったかしら」

「そして私の事はもうすっかりあの人に話してあるようですね」

「ふふふそれはあなた、家では何とかいうとすぐあなたの話が出るんですから、あの人だって、まだ見もしないうちからもう青木さん青木さんと言って、お出でになってもまるで兄妹かなぞのように思っているんですもの」と章坊の枕を直してやる。

「さっきもね、初やから、お嬢さんは存外人に恥かしがらない方だとかなんとか言ってからかわれたんでしょう。そうするとね、だってあの方はもうよくお知り申してる方なんだものってそう言うんですよ。それでいてまだずいぶん子供のようなところがあるんですからね」

「私だって何だか、はじめて会った人のようには思えませんよ。――まだ永く逗留するんですか」

「あの娘ですか。そうですね……いったい今度こちらへまいったというのが……」