Japanische Klassiker mit Furigana
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なんきょくのかいじ
南極の怪事
押川 春浪
Lesen Sie 南極の怪事 (なんきょくのかいじ) von 押川 春浪 (おしかわしゅんろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.508 Zeichen · 33 Bildschirme
火の光高く燃えあがるにしたがい、暗黒なりし天地もようやく明るくなり、たちまち余の眼に入りしは彼の一大怪物の正体! 炎々天を焦す深紅の焔に照らしてよく見れば、そは古色蒼然たる一種不可思議の巨船なりき、まったく近世においては見るあたわざる古代風の巨船なりき、思うに余の帆船と同じようなる運命にて、何時の頃かこの地球の果に押し流されしものならん、今は船中ことごとく氷にとざされて、その動かざる事あたかも巨山のごとし、余は疑えりあやしめり、されどその間にも火勢はますます激しく、余の帆船は今や全部一団の火とならんとす、躊躇せばただちに焼け死なん、余は前後を考うる遑もなく、船首甲板の尖端より身を跳らし、ほとんど舷に接せる彼の怪物――一大巨船の上に飛び乗れり、驚くべし! 余は彼の船上に飛び乗りただちに船内に走入って見るに、その船内の華麗しき事あたかも古代の王宮のごとく、近世の人は夢想する事も出来ぬ奇異の珍宝貨財眼も眩するばかりにて、その間には百人の勇士を右に、百人の美人を左に、古代の衣冠を着けたる一人の王は、端然として坐しいたり、余は跳上って喜べり、オオ生ける