Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なんばんひわもりうこんまる

南蛮秘話森右近丸

国枝 史郎

Lesen Sie 南蛮秘話森右近丸 (なんばんひわもりうこんまる) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.869 Zeichen · 112 Bildschirme

Aozora Bunko

「ワーッ、有難え、よく見えらあ」

それから熱心に覗き出した。

「ワーッ、姐ごめ、嘘は云わなかった。ほんとにほんとに弁才坊め、いろいろの機械を持ってやがる……ははああいつが設計図、ははああいつが測量機、ははああいつが鑿孔機、うんとこさ書籍も持っていやがる……オヤオヤオヤ人形もあらあ、やアいい加減爺の癖に、あんな人形をいじっていやがる。待てよ待てよ、そうじゃアねえ。ありゃア娘の人形なんだろう。だって娘だっていい年じゃアないか。そうそう確か十八のはずだ。ええとそうして民弥と云ったっけ……おかしいなあ、おかしいや、弁才坊と民弥とが、人形を挿んで話し込んでいるぜ。民弥め別嬪だなあ。家の姐ごよりずっと綺麗だ。俺らの姉さんならいいんだけれど、そうでないんだからつまんねえ。俺らの嫁さんにならねえかな。あっちの方が年上だから、どうもこいつも駄目らしい……え、何だって? 何か云ってるぜ! ……「この人形を大事にしろ」……ウフ、何でえ面白くもねえ、つまらねえ事を云っていやがる……え何だって何か云ってるぜ! ……『秘密の鍵は第三の壁』……何だか些少も解らねえ……何でもいいや、一切合切、みんな姐ごに話してやろう」