Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はんこう
反抗
豊島 与志雄
Lesen Sie 反抗 (はんこう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.121 Zeichen · 282 Bildschirme
なぜそんなにこだわるのか、自分でも分りません。私は悪いことをしてしまいました。」
「悪いことって、何なの。」
「悪いことです。あなたや横田さんの信用を裏切ってしまったのです。」
「どうして?」
何等の疑念もなさそうに澄み返ってる彼女の眼を見ると、周平はさすがに云い出しかねた。じっと眼を伏せて唇を噛んだ。
「どうしたの、中途で黙り込んでしまって。云ってごらんなさいよ。私にも大抵分ってるような気がするけれど……。」
「済みません」と周平は云った。「吉川さんの日記を見たのです。」
「ええ? 吉川さん……。」
「吉川さんの最後の日記を見たのです。先生の本箱の抽斗にあったのを……。」
保子がさっと顔色を変えて少し身を押し進めてきたのを、周平は顔を伏せながら感じた。然し彼の心はもう動揺しなかった。云ってしまうと、絶望の底に自分自身を投げ出したような、一種の無感覚な惘然とした気持になった。そのままでいやに真剣に落着き払っていた。
保子も黙っていた。しいんと音がするような夜だった。隆吉は向うの室で眠っていた。電灯の光りがだだ白くて明るかった。周平は静かに顔を挙げた。石のように凝り固まった保子の顔がすぐ眼の前にあった。